現代語訳
①(下に禁止の語を伴って)決して(〜するな) ②ああ、恐れ多い
【解釈のポイント】
本来は「ああ(あな)、恐れ多い(かしこ)」という感動詞ですが、下に禁止表現を伴って「恐れ多いことだから、決して〜するな」と強い禁止を表す陳述の副詞としてよく用いられます。手紙の末尾の結びの言葉としても使われます。
例文
あなかしこ、あなかしこ、人に語りたまふな。
決して、決して、人に語りなさるな。
― 宇治拾遺物語
あなかしこ、死ぬな。
決して死ぬな。
― 平家物語
あなかしこ、あなかしこ。
ああ恐れ多い、ああ恐れ多い。(※手紙の末尾)
― 源氏物語