現代語訳
①【双なし】並ぶものがない・比類ない ②【左右なし】ためらわない・あれこれ考えない
【解釈のポイント】
語源が異なる二つの意味を持ちます。「双(さう)」がない=「二つとない、比類ない」という意味と、「左右(さう)」=「あれこれ(迷うこと)」がない=「ためらわない・無造作だ」という意味があります。
例文
いみじき武士の、さうなき者なり。
すばらしい武士で、並ぶものがない(比類ない)者である。
― 宇治拾遺
さうなくもえ行かざりけり。
ためらわずに(簡単に)行くことはできなかった。
― 伊勢
関連知識・類義語など
・左右なし(形容詞ク活用)(ためらわない・あれこれ考えない)
・二なし(形容詞ク活用)(二つとない・比類ない)
・又なし(形容詞ク活用)(またとない・比類ない)