現代語訳
①行く・来る・通る・移動する ②(動詞の連用形について)ずっと〜し続ける ③(動詞の連用形について)一面に〜する ④いらっしゃる(※「あり・行く・来る」の尊敬語)
【解釈のポイント】
空間的・時間的に「あちらからこちらへ線を引くように移動する・続く」というイメージが基本です。そこから、時間が連続する「ずっと〜する」、空間が広がる「一面に〜する」という意味が派生しました。また、貴人の移動を表す尊敬語としても非常に多く使われます。
例文
宮の御前をわたるとて、
中宮様のおん前を通るということで、
― 枕草子
年ごろ思ひわたりしこと、
長年思い続けてきたことが、
― 更級日記
秋霧のともに立ちわたりたる、
秋の霧が(空)一面に立ち込めているのが、
― 枕草子
大将わたり給へり。
大将がいらっしゃった。
― 源氏物語
関連知識・類義語など
・わたす(動詞)(①移動させる・渡らせる ②(視線などを)遠くまで向ける・見渡す)